私のCUE!の推しについて

拝啓、キモいオタクです。

2020年も早いもので残り僅かですね。

これを書き始めたのは2020年だったはずなんですが、どうしてこうなった。

寒さが堪える季節ですが皆様いかがお過ごしでしょうか

 

タイミングもタイミングなので秋ごろから書く書くといいながら先送りにしていた

「CUE!」内におけるオタクの性癖博覧会推しについての現在時点の所見・独自解釈を盛り込んだ記事を書く頃合いかと思ったので下記進めていきたいと思います。

 

 

ブログというものは感情のセーブポイントのようなものだと思うので、今推しに抱いている感情がどう変わっていくか、見方がどう変わっていくかは今の僕には見当もつきません。

それ故「今はこう見えています」とあえて言語化することは大事だなと思う次第です。

推しの見え方は公式の運営ちゃんからの供給によって変化するもの、という認識に合違いはないでしょうが、自分が現実世界でおかれている立場や心境によってそれが救いだった李癒しだったり憧憬だったり変わってきそうな気はするので。

前置きが長くなるのはオタクの悪い癖(杉下右京)ですね。とっとと本題へ進みましょう

 

※当記事にはエピソードのネタバレ要素を含みます。

 んなこたぁどうでもいいよという方は読み進めていってもらえると幸いです。

 

■①:明神凛音(みょうじんりんね)

f:id:zukoyoku_yg36:20201228130751p:plain

北の大地が育んだマイペース・モンスター

趣味は近所の子どもたちと遊ぶこと、将来の夢は「子どもたちに夢を与えること」

時に20歳児と形容されるような純真さを持ち、天真爛漫で周囲を暖かく照らすような、そんな女の子です。

 

私の思う彼女の魅力のひとつは、「ひとを愛し、手を差し伸べられるところ」です。

同じ作品の同じ役のオーディションを受ける声優たちの緊張を解したり、母親に叱られ落ち込む少女に寄り添い、しっかりと話を聴くことで救いへの道を示したり、ロボット掃除機と心を通わせたり、同じ月組のチームメイトは当然として、人をよく見つめること、思いやることができ、手を引くことや背中を押すのではなく立ち上がるための第一ステップとして手を伸ばすことができるのが彼女なんだと思います。

 

明神凛音さんを深く知りたいと一番最初に感じたエピソードはイベントエピソード「凛音の永い一日」です。

内容を端的に言うとタイムリープですね。この頃のCUE!くん、き〇〇ぎ駅といいエピがオカルトに寄ってたような…

霧のかかった曇りの朝、丸山利恵が隠し味を入れ間違えた卵焼きを作り、宇津木聡里が卵焼きを床に落とし、10時に変わらず雷が落ちる。そして明神は思い入れの強い作品のオーディションに落ちる。そして次の日も、また次の日も、結果が変わらない同じ一日を繰り返していくというお話。

 

おそらく作中の霧は明神の中に住まう「もやもや・焦り」の体現なのでしょう。

大好きな作品に受かりたいという気持ち、いつもと同じ自然体でいようと意識するあまりに空回りする現実、オーディションで緊張のあまり思うようにいかないことへの後悔などの心情的な負荷がかかっていることの証左ではないかと。

霧が晴れない一日が終わらない中で、何かを変えて抜け出そうとする明神の姿にはかなり心が苦しくなった記憶があります。

 

このエピソードのキーパーソンは遠見鳴であり、遠見が明神の証言や体験を信用し(自分の興味関心に触れたのもあるんだろうけど)、かなり思い切った方法で脱出の糸口をつかみます。

そして迎えた何度目かの霧がかかった日のオーディション前、明神は「オーディションを、オーディションの参加者全員で楽しむ」という解決策に至り、実行します。

結果、永い一日は終わり「明日」が訪れ、明神は受験した主人公役こそ逃すものの、主人公を支える親友役を手にします。役を手にしたこと以上に無事に明日が迎えられたことを涙交じりで喜ぶ明神に割とウルっと来ます。良かったね。。

 

余談ですが私は明神遠見コンビの友人関係とはまた違う、不思議な調和に心動かされております。前出の「凛音の永い一日」にはじまり「おためしマーケット」、月部屋の2人回に最新の遠見オーディションの明神友情エピソードなど、明神が絡みに行き遠見が聞き役に回る、もしくは明神のおせっかいを遠見が受け取るなどお互いが「今の関係を別に悪いと思っていない」と思っているのではなかろうかというような交流が稀に供給されるので、その度にミルクボーイ駒場の顔つきをして受け取っています。

 

長らく明神凛音さんについて語ってきましたが、私の中で彼女に対する大きな感情のひとつは「憧憬」です。EP1.2の挫折を経験したうえでなお、「将来の夢」という粒度で持っていた目標を具体化し、なりたい自分をより鮮明化していく姿を見せられてしまうと、純粋に「推し」という観点だけで彼女を見ていいのかなと思う時があります。

 

「Colorful」の歌詞とリンクしますが、「きっと世界は悲しいことばかりじゃない」「もっと世界は楽しいことであふれてる」と、自分が置かれている世界を美しいものだと、綺麗なものだと認識し、前に進もうとする彼女の姿は眩しく、とても暖かな光そのもののように見えます。

どうか、どうか彼女の目に映る世界が鮮やかな色を保っていますように。

 

 

 

■②:六石陽菜(むついしはるな)

f:id:zukoyoku_yg36:20210102180644p:plain
去年の自分が今の自分を見たら「どうしてそうなった?」という問いかけをするでしょう。知らねえよ。

 

誤解を恐れずに言うなら、「CUE!」というコンテンツを触れ始めてから今年に入るまで、六石陽菜さんに対しては「好き」や「推し」という感情はあまり持っていなかった「はず」なんです。コンテンツがスタートした時の彼女は(他のFlowerメンバーが個性的で自己主張が強いのは勿論ですが)自己主張をする力が弱く、自己評価の低さから来るものかはわかりませんが緊張しいで臆病、一度ゾーン(?)に陥ってしまうと「自分にはできない」と閉じこもってしまうような、そんな女の子でした。

 

顕著な例が「☆4Foreve Friends」のエピソードのチャプター2ですね。「ライブの本番前で緊張している今の私を勇気づけてください」とマネージャーに頼み、自分が求めてる答えが出るまで激励の言葉ローラー作戦を実行します。正直このエピソードをよみながら何回「この女死ぬほど面倒くせえな!?」と感じたかわかりません。スタート当初から彼女を推していた人には本当に申し訳ありません。

 

じゃあ推しになった経緯を話せよという話ですね。

証人喚問のスタンスで順を追って説明します。

 

彼女のストーリーを読み解くためのひとつのキーワードは、「自己肯定感」にあるのではと私は思います。それこそ当初の彼女は、収録の雰囲気に圧倒され「自分がここにいていいのか、場違いじゃないのか」と落ち込んだり、Flowerのリーダーとして自分が役に立てているのかと悩む描写が少なからずありました。

 

その彼女が声優としての自覚が芽生え、ある種の達成感を得たエピソードといえば「☆3 リトル・バイ・リトル」ではないでしょうか。

 

1.【リトル・バイ・リトル】

陥落度:☆☆☆☆(☆10満点)

f:id:zukoyoku_yg36:20210102150041p:plain

 

変な指標がついていますね。これは何でしょう。

話の流れをざっくり説明すると、「鷹取舞花と河川敷を散歩した六石が拾ったボトルメールポルトガル語で書かれたそのメールには、父親の仕事の都合で日本に来たこと、まだ学校に友人がおらず独りぼっちなこと、日本語を勉強するために見たアニメの中で六石が演じたアニメのキャラクターに励まされたこと、日本語を勉強して自分が声優を目指していることがしたためられていた。かつての六石自身がそうであったように、アニメに励まされ、一歩踏み出した自分の声がまた違う誰かに届き、前に進む勇気を与えられていたことを実感し、まだ見ぬ彼女と出会ったときに渡す「お返事」を渡そうと決意する」という内容です。ざっくりとは?

 

いいですね。ええ。「CUE!」というコンテンツ自体が「声優育成ゲーム」という枠組みにあるコンテンツであるからですが、声優自身が自分の仕事の成果に自信を持つこと、自分が目指している声優の姿に一歩近づいたことを示すエピソードを放り込まれると好感度がググっと上がるのは性のようなものでして、このエピソード初見時は「こういうのが欲しかったんだよ!!」と昂った記憶があります。

 

ただこれはあくまで「声優」×「仕事」の面で評価していたきらいもあります。

もっと解像度を上げていきましょう。

 

2.【エヴァーグリーン】

f:id:zukoyoku_yg36:20210102164501p:plain

陥落度:☆☆☆☆☆☆☆☆

まだ「六石は推しじゃない」という感情がブレにブレにブレたエピソードですね。

元々「六石は真面目に努力をできる人間だが、努力が結果に結び付くまで時間がかかる人間ではないか」と思っていた予感がピンポイントに当たった回です。

 

いざ声優として踏み出したものの、オーディションを突破するチームメンバーに比べ水をあけられる日々。立ち止まった先に見えたのは水溜りにひとつだけ残った野球のボールと、大会に勝つという目標に向けて必死に汗を流す野球部員たち。

触発され自主練を始めるも、ただ闇雲に練習するのではなく、野球部のように自分の中で目標を持って練習してみてはと月居にアドバイスをされ、それを実行しようと決意します。

ここで書く話でもないかもですが、月居ほのかという女は聞き上手でいい女ですね。

 

翌日。水溜りに残ったボールを野球部マネージャーに届けた彼女は、「大変だけど、好きでやっていることだから」というマネージャーの言葉から、声優としての心構えにして初心である「声優が好きということ」を再び思い出します。

 

真面目ゆえにうまくいかない時や努力が結果に結び付かない時に立ち止まってしまいそうになることはきっと誰にでもあるあたりまえのことでしょう。その中で結果を出すのが職業人として常に求められるものであることも当然なのですが、こう不器用ながらも目標に向かって努力する姿を見せられると(もちろん結果を残してほしいという気持ちも大にあるんですが)、結果に繋がるまでの努力も認めてあげたい、認めてあげてほしいと願ってしまいます。なにこの感情。俺もわからん。

 

3.【ハーモニー・ダイナー】

陥落度:☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

f:id:zukoyoku_yg36:20201230000943j:plain

 負け。おしまい。0勝8敗。

 

イラストがとんでもないですね。小首を傾げるな狂うんじゃ。

未だにまじまじと見つめると呼吸が苦しくなるので5秒が限界です。

エピの内容から花の誰か視点だと思いますが良くない、本当に良くない。

どうでもいい話ですがご飯を美味しそうに食べる顔のいい人間は物凄く性癖でして、おんなじ理由でベイビー・クロケット鷹取や楽しみの求道者九条なんかのイラストも大好きです。成長期なんだからしっかりお食べ。

 

エピソードはチャプター1は六石の作った煮物が旨いという話と六石の品のある食べ方を観察する回ですね。大山悠輔かな

エピソード2からは鷹取と鷹取弟たちの面倒を見るほのぼの回。このエピの特に好きなところは「私でも舞花ちゃんのためにできることがあった」と喜ぶシーンです。

 

BDカード(「☆4 桜の花舞う教室で」)等でも言及していますが、彼女は「自分がここにいられるのはみんなのおかげ」という言葉をよく口にします。

 

そんな「与えてくれた」相手のひとりである鷹取に対して、少しでも貢献できることがあった(と実感できた)ことは六石自身にとって「自分がそこにいる意味を見出せた」と充実感を得るのに十分な出来事だったのではと思います。鷹取が言うように、これまでの六石が(おそらく本人の無意識下で)Flowerのために動き、貢献してきたことは紛れもない事実でしょうが、大事なのは「当人が誰かのために働きかけ、その誰かの役に立てたと実感できたという事実」なのだと思います。

 

相手の顔を見て照れもせず相手を褒める女、勝ち目はない。

f:id:zukoyoku_yg36:20210102191106p:plain

狂う。

 

完全に後付けのキメェ話をしますと、私自身が他人と自分を比較して自分のダメなところばかり気になったり、失敗した時に自分の存在意義なんかを考えて自己嫌悪に陥る自己肯定感低めの人間でして、六石の話題を身内で出し始めたあたりは恐らく六石の中に上手くいかない自分を見出しており、六石を良くない弄りをすることで自己批判してたような気がします。

ただしここ数ヶ月(たぶんハーモニー・ダイナー初見辺りですかね)は実生活で一応の自己肯定感を高められる出来事があり、同時に六石のストーリーが成長を題材とした話に触れる機会があったことで、心の中に六石を受け入れる土壌が育まれたのでしょう。

自分も多少なり進歩していきながら彼女の成長を追いかけてみたい、歩幅は違えど彼女の失敗も成功も一緒に見ていきたいと思う気持ちは強いです。その前に次元が違うだろってツッコミはやめてね

 

結局堕ちたら最後ですし、始まったのなら貫くのみとどこかの生徒会長も言ってましたね。屈折した経路であれど今の感情は嘘ではないはずなので、しばらく六石の進む道を、選ぶ道を一緒に見てみたいと思います。

EP1.4(?)は各チームのリーダーズがメインで動くエピソードとなるはずですので、迎える2度目の春をどのように過ごすのか今から楽しみです。 

 

■③:赤川千紗(あかがわちさ)

f:id:zukoyoku_yg36:20210102193014p:plain

「実在性」という気持ちの悪い概念を提唱していたら、いつの間にか推しに増えていました。おかしいね。

f:id:zukoyoku_yg36:20210102232509p:plain

記憶にございません。

 

赤川千紗を推す一因は、「チーム最年長者兼保護者」ともいうべき家庭的で献身的な姿と、1人の18歳の少女としての姿を両方提供していただけるところにあります。

ぼくが好きなエピソードの話をしていいですか?いい?分かりました。

ウキウキの赤川千紗が只ひたすらに愛おしいエピソードの話をします。

 

【小さな当たり前と大きな幸せ】

東京で積もった大雪にはしゃぐBirdメンバーと新潟出身赤川千紗さん(18)のエピ。

九条のイベントカード(「☆3 ルーキーアイスガール」)の赤川九条も同様ですが、「冬には冬の、寒いときには寒いときなりの楽しみ方がある」という言葉が示すように、その時にしか味わえない楽しみを共有しようと意気込み、半ば強引に巻き込んでいく姿がとても愛おしい。あとはポニテですね。髪型で遊びすぎなんやこの運営は。

Bird集合エピの赤川は基本的に母親的立ち回りが多い印象がありますが、ここエピは「少し歳が上な、年相応のお姉さん」みがありとても好みです。

 

「実在性」のお話をひとつ。ちなみにこれから書く話は「実際に赤川千紗がいる環境で赤川千紗と多少なり同じ空間と時間を過ごすなら」というクッッッソ気持ちの悪い妄想を「実在性」という聞こえのいい単語にすり替えて書く悪臭のする文書です。

 

「赤川千紗は親しい他人に手を施せるくらい大人ではあるが、誰の手も借りず立って歩いて行けるほど大人ではない」という信念は僕にもございまして、ゆえに同事務所の仲間やマネージャーを含めた大人に頼ることもして欲しいと思う次第であり、頼って欲しいと願うなら頼られるくらいの甲斐性を身に着けることが赤川千紗を推すうえで課題となってくるのではないかと。今頭の中に嵐の「WISH」が流れています。

 

ただ、頼られたいと望むあまり彼女がひとりでできること(日課の家事炊事野菜育て等)まで必要以上に手を出すのも違いますし、その判断を誤ることは即ち彼女の生き方を一部分でも否定することにほかなりません。大事なのは彼女に適度に頼ることを忘れず、彼女自身が負担のない範囲で仕事や趣味に邁進できる時間や場所を整えてあげるべく、自分ができることは自分で行う人間になっていくことが彼女への細やかな配慮であり、礼儀というべきではないでしょうか。

実はこの辺の考えは赤川オーディションの恵庭や、「部屋の中の晴々」の天童あたりが実践できていると僕は思うので見習いたい所存です。

 

もっと解像度を上げていきたいですね。

 

■④:天童悠希(てんどうゆうき)

f:id:zukoyoku_yg36:20210103155154j:plain

間違いなく私がCUE!にハマるきっかけを作ってくれたのはBirdメインエピソードから【☆4 三兵衛、秋の感謝フェア】のコンボでしたね。

Birdの文字通りエンジンであり核弾頭である彼女ですが、当初は自分自身の問題に対して人の手を借りずにケリをつけようとしてしまう癖があり、後にメンバーや大人から諌められる事がありました。上で書いたBDカードにも通ずるところはありますが、当人のバイタリティが高く責任感も強いため、なかなか他人に助けを求めたり頼ることができずに不器用な正面突破を図っていたのでは無いかと思います。

ただ、最近の彼女はそこから成長し、頼れる時にはちゃんと人を頼っている印象が強いです。オーディションの赤川とのやり取りとかすごく好きですね。

【☆4 僕らの声優力研究所】のように「導く者」としてのリーダーの役割をきちんと発揮しつつ、メンバーも自分もどちらも力を合わせて楽しめるよう頭を使えるところも彼女の強みだと思います。

 

個人的に彼女は声優の仕事にしてもBirdメンバーにしてもかなり責任感を持って臨んでる気がしていて、赤川の窮地に借りたチャリンコを爆走させて向かうのも九条が保護した小鳥を寮で飼えるように直談判しようとするのもリーダーという「役割」を与えられたことに起因するところもあるでしょうし、EP1.3の恵庭に対して「声優としての自覚を持たないと仕事を与えてくれたクライアントに失礼」という発言も一端の声優として働き始めた自覚があるから言えるものだと思います。この姿勢僕はすごく好き。

 

僕の好きな歌詞に「もらってる以上にあげられるように」というものがありますが、自分を信じてくれた人のために自分ができることをしたいとエネルギーを使う姿はまさにそれに近いものだと思います。多分天童TRIGGER作品履修してるよな

シリウス

シリウス

  • provided courtesy of iTunes

 

散文誤字脱字がありそうですが一旦オタク語りを終了とします。

好きなことを好きなように語るのは自分と向き合う必要と好きな物に向き合う必要がありますが結構達成感がありますね。

推し感情が1年後どうなっているかさっぱりですが、それもまた楽しみに取っておきたいと思います。

それではまた。