CUE! 2nd Party「Sing about everything」感想 

8月もあっという間に折り返しですね。

こんにちは、キモいオタクです。

 

去る8月15日、CUE! 2nd Party「Sing about everything」に参加してまいりました。

今日はそのライブレポと行きます。

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と行きたいところですがその前に、このブログを見に来る人が全員CUE!のことを知っているわけではないと思うので「CUE!」というコンテンツが今ざっとどんな状態にあるかだけ軽ーく語っていきます。そんな物好きいないだろ?俺もそう思う。

 

 ■「CUE!」の現状と自分語りについて

2019年10月にサービスが開始したCUE!ですが、今年2月に「アプリの改善」を理由に突如としてサービスの一時停止を発表、翌々月の4月30日をもって惜しまれながらもゲームのサービスが停止しました。

 

2度の順延を経て開催された昨年11月の1stライブや、その場で発表されたアニメ化情報など、CUE!がコンテンツとして一段も二段もステップアップしていくのだろうと私を含め多くのオタクが感じていた矢先の発表に、身内含め多くのマネージャーが戸惑いと落胆に打ちひしがれていたのを覚えています。

 

 1stアルバムや2ndライブという展開は発表以前から決まっていたため今後の新しい展開はありません、というような事態にはならなかったのは幸いなことですが、曲がりなりにも1年以上ライフワークのように続けてきて愛着のあるゲームに触れられない、人となりも好きな一面も発見し、声優として一歩一歩進んで行く16人を「観測」できないことの辛さを感じなかったといえば噓になります。

 

「彼女たちは間違いなく成長していく。しかしその姿を見る術を現時点で持ち合わせるてはいない。」という現実。マネージャとしての人格が「無」の空間にポツンと放り出される感覚。

再会を信じているよ、変わらず待ち続けるよと言葉にするのは簡単ですが、ゲームの再開に関する情報が現時点でなく、最大の供給の場であるライブで自分が求めているものが無かったらどうしようという不安感はライブ数日前までありました。マイナス思考なオタクですまない。

 

ただ前日にはなるようにしかならねえよと、示されたものに対して純粋に一喜一憂しようと決めて眠りにつきました。

 

そして迎えた8月15日。バカみてえな土砂降りの雨模様の立川にてライブが始まります。

 

■ライブレポ

0.開演

淡いピンク色の便箋がディスプレイに映し出され、六石陽菜のナレーションに合わせて「今は離れた場所にいる」マネージャーへ向けられたメッセージが綴られていきます。

 

1stライブのOvertureがAiRBLUE一人一人を映していったことと比べたときにこの2ndライブの開幕の演出は、「AiRBLUEの代表としての六石陽菜」という側面を感じました。

 

「SEE YOU EVERYDAY」のエピソードにて六石が望んでいた「明日も明後日も「また明日」と言える」状態ではないことを暗に示しつつ、彼女たちがいる世界の時計の針は止まっていないことを示すのにはこの演出で十分でした。

 

そして最後の一文「過ごした時間と交わした約束、覚えていますか?」の言葉から1曲目のイントロ。演出を手掛ける側がそう感じさせたいかどうかは別として、

「マネージャーとしてもう一度、これからのCUE!とAiRBLUEを見届けろ」と檄を飛ばされているように感じました。

 

01.さよならレディーメイド

02.私たちはまだその春を知らない

 純粋に凄いセトリの組み方するな、と思いました。

 

1stライブのパンフレットの奈須野新平氏(作曲・作詞・編曲)の言葉を一部引用するならば、「沢山作られては一握りを残して消えていく」中で彼女が何者かになれることを祈って作られた一曲が「さよならレディーメイド」ですが、コンテンツのこれからを占ううえで大事な一曲目にこの曲を持ってきたのは「絶対コンテンツの火は消させねえぞ、生き残ってやるぞ」という強い意志表明と受け取りました。

都合のいい解釈はオタクの特技。

 

純粋に曲のパンチ力があるのはそれはそうなのですが今回のレディメは演者の表情(かお)が素晴らしい。日名倉莉子役の鶴野有紗さんがブログで語っていた「1番見せたいのは笑顔」という言葉が示すように、曲中の演者の方がとにかく明るい表情で歌っていたのが印象深いですね。

月居ほのか役の緒方佑奈さんの目が細く口角が上がる笑い方好き。

 

「私たちはまだその春を知らない」の話。

夜の部前方で頭搔きながらエビ反りジャンプするオタクに草生えちゃった

2曲目に多動曲が入るセトリは神だと歴史が証明していますね。

振付けが鋭すぎて振りコピオタクが付いていけてないのも好印象。

 

ちゃんと曲についての話をします。

春の出会いと別れを歌うこの曲ですが、前述の春の「別れ」を経験したことで見る側の私たちも「この季節が永遠にあるわけじゃない」ことを実感したと思います。

 

それゆえに今見えているこの景色が、目の前にいる32人を見ることができている今が当たり前に存在するものではないと強く感じました。

 

スタートのライブ衣装がFF衣装なのもいいですね。

天空席からでもどこに推しがいるのかすぐにわかる。

 

03.マイサスティナー

MCで赤川が「歌を繋いでいく」と発した瞬間に次の曲を確信して潰れたカエルみたいな声が喉から出ました。歌詞をMCに放り込んでくるのはマジで狂うからやめてくれ。

 

1stアルバムの新曲で一番好きな曲です。

「酸いも甘いも優劣も 抱えては振り切っていくの」や、「居直れよ堂々と 

高みを目指してまだ志半ばだ」と、声優として一歩踏み出し、成功も挫折も経験し自分の実力が分かってきた中で歌うこの曲、とてもいいですね。

 

彼女たちの中にある弱さや甘えを「青さ」と表現するならば、頭上に広がる青空へ突き抜けていくためにその青さごと糧としていく、そんなメッセージが伝わってくる曲です。

音源の段階から気になってはいたんですが、2番Aメロやアウトロでラジオのチューニング音のような音が入るのは次の曲の前振りなんですかね。

 

04.Radio is a Friend!

 幕間のボイスドラマの懐かしいBGMでウルっと来てました。年だね。

どうでもいいけど明神の「凛」の字間違えてるよな

 遠見の「ゾウ・・・ウシ・・・それにシカと、カメ・・・?」のセリフが来た瞬間にガッツポーズ。ペンライトを日名倉カラーにしてはよ出てこんかいモードに移行。

 

昼の部はベースのドゥンドゥン音に合わせてマサイになり、夜の部は日名倉のオタクに下記のふざけたグッズを掛けてました。

 

サビの掛け合いの「Friend!」部分で飛び上がるの楽しすぎる

Radio is a Friend!は楽しい曲なので番組中3回かけても何ら問題はありません。

早くクソデカコールが許されるご時世になって欲しい。

 

05.CUTE♡CUTE♡CUTE

 「とーってもかわいいこちらの曲をお聞きください♪」じゃないんですよ。名演出家すぎるだろ。

 明らかに赤川千紗役の宮原颯希さんを的確に抜くカメラマンがいた。

着座指定じゃないことを本当に感謝して垂直跳びしてました。

あとはマスクがあって本当に良かった。

ただ冷静に歌詞と次の曲考えるとちょっとアレですね。

「離れていても 共鳴してる」なんですよね。。

 

06.our song

多幸感をしじみカプセルばりに濃縮還元したようなセトリ、誇らしくないの?

イントロ掛かった瞬間は立川の標高100Mくらいの場所にいたと思います。

「だから、終わらないこの歌を 歌おうよ GO LOUD!」の振りコピが好きで好きで。

 

前半は16人で作っていた輪に向けて伸ばす手を、サビのラストでは私たち観客側に伸ばして輪を作ってくれるのいいですよね。会場全体でステージを作り出している感じがする。

 

毎回ラスサビの跳びポを跳びミスするのをやめたい。

 

07.Field of Flowers

ドラマパートの内容からしてこの曲が来ることは分かってはいたんですよ。わかっていたけど・・・わかっていたけども・・・。

1番終わるまで席から立ち上がれずステージを直視することしかできませんでした。

 

この曲聞くと六石のカードエピ(☆4【エヴァーグリーン】)を思い出してしまうし、Flowerというチームの4つの蕾が空へ根を伸ばし、懸命に花を咲かせんとするひたむきさ、健気さがダイレクトに伝わるのでしんどい。咲けなくても咲こうとする花は美しい、本当にそれなんだよなぁ。

 

この曲の花組、まぁーーーーーーとにかく素晴らしい笑顔で歌っているんですが、六石陽菜役の内山悠里菜さんの表現力がとてつもない。

 

1stの「アレ」以降六石を推しと認めない主張が虚偽報告になるレベルで彼女に狂わされ続けているので、ライブでも花楽曲中は自然と内山さんを目で追いかけてしまうのですが、この日の内山さんは歌い方や表情を含めて「六石陽菜」をそこに宿していました。

 

「あの女を推してて誇らしくないのか」と聞いてきた身内にこの場を借りて言います。誇らしくないわけがないだろ。

 

08.(昼)ハミングバード

 サビの「ハ・ミ・ン・グ・バ・ァ・ドー」で上手側のキャラクターが指揮者の振付けするの超好き。2番は恵庭が指揮者役なのもまた良い。

RLでも感じましたが衣装の原作再現素晴らしいですね。

 

09.(昼)ぐっばいおぶじぇくしょん

昼の部現地、私の右斜め前方向にこの曲が大好きな身内オタクがいたのですが、通常人間がとることができるのかと思うほど面妖な動きをしていたのを覚えています。

 

MCで日名倉が語ったように、自分がやりたかった仕事をできたとしてもそこで満足はせず、どんどん「やりたい」が増えていくこと、それに気付けたこと自体が彼女たちの成長の表れでしょう。

 

1stライブのレポでも軽く触れましたが、風組が「未来に夢を見る」「あこがれを叶える」ことに前向きになる歌詞がとても好き。「青春 今以上 Make it」なんですよね。

 

10.Determination-声の架け橋-

衣装、やっっっっっっっばっっっっっ!!!!!!!

正直な話今回のライブで一番見たかった衣装の再現度合いで度肝を抜かれました。そら昼の部のオタクも暗転終わった後クソデカクラップするわ。

 

曲の話。

この曲のエースは丸山利恵さんだとずっと思ってました。生で聞いたら違った。

これ、丸山と明神のダブルエースでした。宮城大弥と山本由伸、和田毅杉内俊哉、強いチームには往々にして核となる2枚看板が存在するものですが、この曲の2人はまさにそれ。推しの「雲外蒼天」パートで顔がアップになった瞬間さすがにこれ。

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赤ベースだった照明が2サビ後に「雲を晴らす」が如く青ベースになり、ラスサビの盛り上がりのピークで赤と青が融合した照明になるの、滅茶苦茶やってんなぁ。

 

11.(昼)Red or Blue?

この衣装で鷹取カノシホのダブルセンター、やっぱりいいね~~~~~~~の顔つき。

他のチームシングルのA面曲でもそうなんですが、1stで「この曲はあの衣装で見たかったな~」が全部かなったのが今回のライブのとてもいいことだと思います。

 

花組のダンス、下半身の軸回転が凄く綺麗なのでこういう曲でバチバチに映えるの本当に眼福。声優重心過激派の内なる@zukoyoku_yg36も喜んどる。

 

11.(夜)Knocking on My Dream!!

待ってくれ。マジで。聞いてないぞ。

頭を抱えながら瞳孔を真っ開いて固まる異常成人男性(僕)とおもむろに掛けられる「今日の主役」タスキ。久々にライブで脳が揺れる感覚を味わいました。

 

Knocking on My Dream!!、1stで六石に完全敗北を喫した思い出ボム最大の曲で今回も完全不意打ちとはいえ聞けたことが本当に嬉しかったんですが、歌唱も格段にレベルアップしているわ全員とても明るい表情で歌っているわでアーカイブ見ながら普通にこみ上げるものがあります。

 

コンテンツ全体的な側面に立ち返ると、昼の部と夜の部のセトリ変更の間にあった大きな出来事と言えば(後述しますが)特報でテレビアニメの放送時期・PVが初公開されたじことであり、未来に続く扉が、この先も続く物語の一ページが確実に開いたといっても過言ではないでしょう。

その中でセトリ変更の1発目で放り込まれるKnocking on My Dream!!、やはり特別な意図をもって組み込まれたと感じざるを得ません。都合のいい解釈は(ry

 

12.(昼)NAZO-NAZE Jumping!

イントロから跳んでました。「Jump」を曲名に含んだ曲で跳ばんのは不作法です。

純粋な楽しさ100%で曲を浴びてたのであまり記憶が定かではない。

 

12.(夜)にこにこワクワク最高潮

1stライブよりシンセの音が法定速度MAXで暴れてていいですね。

鷹村彩花さん推しの限界オタクが譫言を言いながら五体投地していた記憶が強すぎる。

 

13.(昼)Reach For The World!

この曲の語りはオタクたちの専売特許みたいなところある。

exash666.hatenablog.com

fieldsofathenry.hatenablog.com

13.(夜)MiRAGE! MiRAGE!!

Knocking on My Dream!!といい特殊イントロの芸を覚えおった。

レッスンで養われた自信によるものなのか場数を踏んできた経験なのかは分かりませんが、宇津木聡里役の小峯さんも遠見鳴役の土屋さんも楽しそうに歌ってるなという点が印象的でした。

 

それはそれとしてこれ

 

縦ノリし放題の曲はやはり楽しいですね。

14.(昼)Land”e”scape

 異能課のオタク(?)なのでペンラを緑に合わせてましたが、イントロ流れた瞬間にひっくり返りました。そんなサプライズあるかいな。

ラスサビ転調でもう一回ひっくり返った。

ところでCUE!くん、ライブでフルやったんだから次にやるべきことがありますよね???

 

14.(夜)キセキなSummer!

(発狂)

昼終わった後身内のオタクと「これ夜キセキなSummer!くるんじゃね?」と予想はしてましたが実際やられるとスイッチ入りますね。

 

「青春じゃなきゃ何なの?」の日名倉莉子さんと鶴野有紗さんのしてやったり顔よ。

二番サビのバックに入る「涙が出ちゃう」はアレのオマージュですかね。

アタックNo.1 | 1960年代 | TMS作品一覧 | アニメーションの総合プロデュース会社 トムス・エンタテインメント

 

チーム楽曲の〆として最高の使い方だなと思いました。

 

15.雫の結晶

明神の「行ってきます!」からのアニメPV告知、なかなか粋なことをしますね。

オタクは推しの行ってきますに弱い。

 

 

「完璧じゃなくても いびつな気持ちごと 抱きしめるよ」

私自身CUE!に対してぬぐい切れない不安が無いわけではないですし、サービス停止について気持ちの整理がつかない日々を過ごしたことも一度や二度ではありません。

 

そんな弱い気持ちを肯定しつつ、同じ歩幅で歩きたい、未来へ進みたいと語り掛けるように歌われる言葉が胸の奥に沁みました。

歌詞見ながらアーカイブ見るのが一番危ない。嗚咽が止まらなくなる。

 

16.カレイドスコープ

圧倒。ただただ圧倒されるだけの時間でした。

昼の部のソロパート、見事に歌いきって嬉しそうにガッツポーズを作る鶴野有紗さんが脳裏から離れない。

 

17.白い沿線

季節は巡る。雪解けの季節を求めて。

雫の結晶が過去に登場したカードを背景にすることで「歩んできた過去を振り返る」側面があるとすると、白い沿線の背景が公園や寮など、キャラクターが登場しない背景画像を載せることで、「まだ紡がれていない、新しい物語を見に行こう」というポジティブな意味合いで採用したのかなと考えてしまいます。見当違いだったらすまん。

 

18.最高の魔法

19.beautiful tomorrow

20.Colorful

21.ミライキャンバス

冬から春、春から夏へ移ろう季節を、セトリと白の紙吹雪・桜吹雪で表現する演出、完全に持っていかれました。

「最高の魔法」で降り注いだ紙吹雪は冬の雪を表すとともに、「ミライキャンバス」で16人が彩を描いていく「真っ白なキャンバス」の意味もあったんだと思います。

 

季節は必ず進む、否、必ず進めていくという決意はサビ前の

「止まった時間を モノクロの季節を 前に進めるために」

という歌詞が示しており、ライブプロデューサーの野島氏が作品のテーマとして挙げた「色」「季節」が色濃く表れていたと思います。やってくれたな。大好きだよ。

 

22.Forever Friends

万雷の拍手の中で始まるイントロ、とっても良いですね。

この曲以上に変にしんみりさせずにクローズできる曲があるのかなと思うくらい、〆のFFが定着している感じがありますね。

ぼくは初期曲で終わるセトリが超絶好きなので全然問題ないです。

 

■終わりに

 1stライブで感じた幸福感が逆風を切り開いて手にした未来への希望に紐づくものだとしたら、2ndライブで心に残った感情は「安心感」が一番近いと思います。

 

 目の前にそびえたっていたモノクロの景色に一縷の光が舞い込み、また未来の話ができる季節が訪れた安堵感。コンテンツとAiRBLUEの16名の歩みをまた観測できる安心感。

アプリの再開発の話を待っていなかったかといえば嘘ですが、希望的観測を連れて日々の季節を私も歩んでいきたいと思います。どんな各駅の歩みだろうと楽しんで行こうね。

 

長くなってしまいましたが以上にて私の感想を示させていただきたいと思います。

以上、ずこーよく(@zukoyoku_yg36)でした。

それではまた。