秋風が心地いい季節となりましたね。
お久しぶりです。キモいオタクです。今回も自分語り&ライブレポートの方をしていきたいと思います。
去る10月3日(日)、『TVアニメ「SHOW BY ROCK!! STARS!!」ガールズバンドふぇす!! 2021』昼の部に参加しました。
過去ブログでライブ記事含めてSHOW BY ROCK!!に触れるのは初めてだと思うので、運悪くこのブログへ辿り着いてくれてしまった人向け(?)に軽くコンテンツにハマったきっかけでも話していきたいと思います。
■あなたの沼はどこから
意識してコンテンツに触れ始めたのは世間がコロちゃんフィーバーになる少し前の2020年2月頃でした。
#nowplaying: "ヒロメネス" from "ヒロメネス/キミのラプソディー - EP" by Mashumairesh!!(CV:遠野ひかる、夏吉ゆうこ、和多田美咲、山根 綺)
— ずこーよく (@zukoyoku_yg36) 2020年2月19日
すき pic.twitter.com/UrP9kELcoQ
当時iTuensのサブスクで何のけなしに聞いた曲が凄く好みでなうぷれしていましたが、その時はまだこの曲が何のコンテンツの曲がまったく知らない状態で、少し調べてやっと「SHOW BY ROCK!!」の中のバンドの曲なんだなと、そんでもって新しいシーズンのアニメがやっているんだなというくらいの情報を得るに過ぎませんでした。
この時点では「SHOW BY ROCK!!」はコンテンツ自体はなんとなく名前は知っているけど履修範囲に入っておらず、他で追っている別コンテンツの情報で「稲川さん(稲川英里さん)が出ている作品だったよな?」くらいのイメージに留まっていました。
ましゅまいれっしゅ!!、見始めました…
— ずこーよく (@zukoyoku_yg36) 2020年7月2日
身内のオタク数名が狂いまくっているのを見てアニメ本編を履修し始めたのが上記から5か月後。判断が遅い。
ましゅまいれっしゅ第4話「No problem!!」、非常に…
— ずこーよく (@zukoyoku_yg36) 2020年7月5日
敗戦は早かった。晴れてルフユさんのオタクとなりました。
今でも「No problem!!」を聴くと身体が勝手に敗戦を刻みます。
4話に限った話でもないですが、ましゅまいれっしゅさん全体的に自分たちの未熟さやコンプレックスを自覚しながらそれに向き合って進むことの描き方がとてもうまい。
ぼくは言語化がへったくそなオタクなので巧くは書けないですけど、あの4人が集まって演奏が始まったからバンドになったんじゃなくて、互いの格好がつかない姿や感情をさらけ出し、自分にとっての大切なだれかのためになすべきことを考え挑み、最終的にほかの何物でもない「Mashumairesh!!」を選んだことであの4人が真の意味でバンドとなったんじゃないかなと勝手に思っています。私は12話のとあるシーンで頭を抱えて泣きました。
アニメの感想を語ってきましたが、良い楽曲に出会えたのならリアルのイベントにも参加して曲を聴きたいと思うのはライブのオタクの血のしからしむるところ。
2020年11月1日、オタクと川崎市某所(※)でやりあっている最中、ツイッターにてまさに当日行われるとのオンラインイベント情報が流れてきたではありませんか。
※参照になるかわからない当日のライブレポ
即行できゃにめでアーカイブチケットを購入。
上述の「CUE!」のライブでも夜の部アーカイブを購入していたのでこの日はきゃにめの優良顧客だったかと思います。金は落とすから天空席に案内するのはやめてくれ。
風の便りで流れてきた情報で演者さんが実際に曲を演奏するコンテンツとは耳にしていましたが、それ以外の情報はほぼ得ずに「アニメのOPとかED歌くくらいかな」くらいの期待感でライブを見始めました。
結果、見事に敗戦を喫しました。
1曲目の特殊イントロで始まった1話挿入歌のまっしろスタートライン、メンバー4人のソロ曲歌唱後の暗転明けのNo problem!!、バンド演奏パートのヒロメネスからエールアンドレスポンスへの綺麗な音の繋ぎ。そしてアニメよろしくライブのエンディングを締めくくるキミのラプソディー。
個人的に本当に「刺さる」楽曲の応酬と、まだ荒削りの部分は否めないもののこの日のためにクオリティーを高めてきたであろうライブパート、そして何よりステージに立つ演者さんの非常に生き生きとした表情にかなり心を動かされました。
ルフユさんにすでに堕ちかけていたオタクはどうしても演じている山根さん(山根綺さん)を目で追う機会が多かったですが、音源を聴いている中で感じた「ここはドラムの見せ場!と思った場所でカメラがドラムゾーンに切り替わり、山根さんの笑顔の演奏の後にサビに向かう演出がま~~~ヤバいなと思いました。スタッフわかってるじゃん・・・。
ライブ後にアップロードされた【密着!!ましゅまいれっすん!!】も非常に良かったです。
元々「ダグアウトの向こう」や侍ジャパンのプレミア12プレイバックのような、グラウンドに立つ選手の「そこに至るまでの準備」や舞台裏のリアル感を放映してくれる動画が好きなオタクなので、パフォーマンスを発揮するのがグラウンドかharevutai(
https://harevutai.com/)かの違いはあれど「表舞台に立つ人」と「それを支える人」を映す映像や本番の独特の緊張感と高揚感を描いてくれるのは本当に素晴らしなと思いました。
そして発表された2021年1月の有観客でのイベント情報。
ウキウキでチケットを確保して会場の新宿文化センターへ向かいました。
今考えても緊急事態宣言が出て2日目のタイミングで繁華街の近くかつライブに出かけるのは正気を有した人間の行動ではないですね。
大事にしまってた思いの数だけ
— ずこーよく (@zukoyoku_yg36) 2021年1月10日
歩いてきたはずさ
ねえ思い出して
何度も夢見た知らないこの場所
まだ見たことない
何かが待ってるんだろう
違う旅路が出会う季節に
動き始めた物語 pic.twitter.com/cf1tI2WKAC
イベント自体はファンミーティングのようなもので、アニメのシーンへのアテレコあり、カラオケパートあり、幕間動画パートあり、そして大トリでライブパートという構成だったかと思います。
幕間動画後の暗転が捌け、ライトが照らすステージには楽器のチューニングを行う演者の皆さん。ほわん役遠野ひかるさんの「良かったら立ち上がって見ませんかー!?」の声を号令に着座を解くオタクたち。イベント途中でレギュが変わる現場初めて見た。
初めて生で見れた、生で聞けたMashumairesh!!のステージ。この日一番パフォーマンスと演出に「持っていかれた」のは2曲目のヒロメネスでした。
歌唱や演奏の上達もさることながら、2番サビ前・マシマヒメコのソロパートの「ヒーローになれるの?」でステージの照明を落としてマシマ役の夏吉ゆうこさんにピンスポットを当てる演出に一気に惹き込まれました。
一番最初に好きになった曲かつこのバンドとの、ひいてはこのコンテンツとの架け橋となったこの曲を最高の構成で回収できたことが本当に嬉しかったです。
長らくMashumairesh!!を中心に一歩一歩階段を踏み外していった話をつらつらと書いておりましたが、同年1月から放送開始した『SHOW BY ROCK!!STARS!!』へ向けて『SHOW BY ROCK!!』『SHOW BY ROCK!!#』も履修いたしました。かなり面白くて数日で見終わっていました。
アニメ出演組は基本的に全バンド・全キャラ味があり魅力的でしたが、徒然なる操り夢幻庵とダル太夫さんが特に好きになりました。
お師匠様、阿吽コンビを筆頭に未熟さゆえの浅薄さをきっちり叱る一方、器用でない努力の形だったり思いやりをしかりと認めて導いていくような徳の高い人だなとずっと思っています。SHOW BY ROCK!!さん、やるときはやる大人を描くのシリーズを通してうまい気がする。
■ライブ感想
そんな感じでド新参ながらも少しずつSHOW BY ROCK!!というコンテンツへの知見を増やして行けた中での大規模イベントのお知らせ。アニメBDの最速先行に申込期限ギリギリで滑り込み、チケットを確保しました。
— ずこーよく (@zukoyoku_yg36) 2021年9月3日
そして迎えたライブ当日。秋晴れの心地よい空の下、立川ステージガーデンに到着しました。
どの曲が披露されるかわからないからと総計80曲以上を詰め込んだプレイリストを予習しながら春季キャンプ中の善村スコアラーの顔つきで開演を待ちました。
①REIJINGSIGNAL
1.はじまりのうた
2.Paralleism Crowm
3.ain't nobody STOP
トップバッターレイジンかつ「はじまりのうた」スタート、物凄く解釈の一致で嬉しくなりました。「祭典の幕開け」というシーンでこの曲が流れると気分が高揚しますね。
2曲目Paralleism Crowm。治安の悪い音で縦ノリしっぱなしでしたがステージ上からにゅーっと出てくるミラーボールくんでちょっと笑ってしまいました。あの登場の仕方はストームライダーに突入してくるストームディフューザーと一緒なんよ。
3曲目ain't nobody STOP。この辺りはもうレイジンの特徴のような強さと気高さと、「ステージを飲み込む」パフォーマンスの面目躍如。アニメの中で一貫して「強者」
として描かれてきたレイジンをこの場で顕現化してくるのは本当にすごいですね。
「最初からノンストップで行く」というララリン役Lynnさんの宣言通り、休ませる気を微塵も感じさせない強いセトリでいきなりふらふらになっていました。
②クリティクリスタ
1.Yes!アイドル宣言
2.放て!どどどーん!
3.きゅきゅきゅん❤ハートシェイカー
クリクリ かわいい(宿題)
楽しかった。ただひたすらに楽しかった。
演者さんも客席も手練れ感が大いに出ていて良かったですね。俺もお兄ちゃんになってええんか・・・?
「放て!どどどーん!」はアニメで流れた回が特に好きな回なのでイントロでガッツポーズ。「どどどーん」はワイパーするんですね。
MC中に何度か「揃って歌えるのは4年ぶり」という言葉が出てきて皆さん多忙だったんだろうな・・・という気持ちと、その4年ぶりのフルメンバーでのステージを見れるのは幸運だったなという気持ちになりました。
クリクリ、まだまだ聞いてみたい曲があるので次見れる時が今から楽しみです。「Mot Mot Mot」と「あすいろ恋模様」聞きてえんじゃ。
終始おとなしめの村川梨衣さんに違和感しかなかった。
③BUD VIRGIN LOGIC
1.断罪のソリテュード
2.x旋律-Schlehit Melodie-
3.EMPIRE DOMINATOR
BVL、しょばふぇすのバンドエピとかメインストーリーの雰囲気はそれはそれとして大好きなんですが、楽曲における「代名詞」的な3曲を放り込まれるとおかしくなりますね。腰を犠牲にして多動を選びました。
BVLはアイレーンソロボーカルの認識だったためペイペイン役田中あいみさんとハンドレッコ役木戸衣吹さんが歌いだしたときは「ぼくが普段聞き分けられてないだけかな?」と思ってましたが、やはり3人で歌うのは今回のステージが初だったんですね。
そういう演出、ワタシスキ
これまでキャラクターの色でカラフルだった客席が一気に赤色のペンライトで埋まるの、イメージ通りではありましたがとても壮観でした。
④徒然なる操り霧幻庵
1.旅路宵酔ゐ夢花火
2.十六夜ゐ雪洞唄
3.乙女陽炎
徒然、強すぎない???
元々胎内で和ロックを聴いて育ってきたような人間ですが、音の一つ一つが 実に気持ちいい。そして何より歌が実にうまい。1曲目の夢花火は間奏のスラップ音が気持ちよくてずっとサイドステップを踏んでましたし、雪洞唄は舞も綺麗で正直見とれていました。あと松井恵理子さん可愛かった。
そして最後の乙女陽炎。『STARS!!』の挿入歌アルバムの中で1位2位を争うレベルで好きな曲なので聞けたこと自体嬉しかったですが、あの曲歌うの絶対難しいはずなんですよね。歌い分けも声の被せも複雑だし。それをあっさりやってのけるあの3人はやっぱりすごい。純粋な歌唱力で圧倒するバンド、好きにならない方が無理だろ。
⑤プラズマジカ
1.Do!It!Happy大冒険
2.流星ドリームライン
3.青春はNon-Stop!
セトリが偉すぎる。
Do!It!Happy大冒険、歌う人が増えることで滅茶苦茶に化けますね。
上述の通り私は『ましゅまいれっしゅ』からコンテンツに入ったので、先輩としてのプラズマジカを見ている時間の方が長い人間ですが、この曲は「先を行く人」としてしっかり歩み始めて、後から追いかける者への「まずは踏み出してみようぜ」と熱いエールを投げる曲っていうイメージがあります。その曲をこのフェスで歌うことの意義を考えるとなかなかグッとくるものがありますね。
流星ドリームライン。正直聞けるとは思わなかった。
この曲をアニメの中で歌う時って「大事な人と離れ離れになってしまっている時」「大事な人を想っていると伝えたい時」という時だと勝手に思っていますが、今回はレトリー役の沼倉愛美さんが参加が叶わなかったという状況で歌われるとなるとそういう文脈で聞いてしまいますね。
曲が始まった瞬間にアニメのシーンよろしくシアン役の稲川さんにピンスポットが当たるのも、流星群のようにライトが天井を埋め尽くすのも演出としてとても良い。
ひとりひとりが胸に手を寄せて語り掛けるように歌う落ちサビから最大出力のラスサビ。月並みな表現で申し訳ないですが、このコンテンツを引っ張ってきたのはこの人たちなんだなということが物凄く伝わってくる4分間でした。
万雷の拍手のあとの暗転。からのスティック3連。青春はNon-Stop!さんありがとうございました。脳汁が出るってああいうことを言うんですね。これは後でも書くことなんですが、アニメのOPで終わるセトリってウイニングランあって滅茶苦茶好きです。
-幕間-
ブライトワールズノベルを風船回収のテーマにしてはいけない。
⑥Mashumairesh!!
1.エールアンドレスポンス
2.キミのラプソディー
3.星空ライトストーリー
チューニング終了後の拍手でちょっとウルっと来ていました。オニギリクママンの位置調整してからチューニングに入る和多田さんすき
1曲目エールアンドレスポンス。配信やアニサマ含めたら間違いなく今年一番回収している曲ですね。素晴らしい楽曲は何回聞いてもよい。
そして素人目にみても明らかに演奏がうまくなってる。コンディション絶好調かお前。
ステージと客席、双方向でありったけの思いを込めたエールを送り合う関係はいいものですね。早く声の限り「フレー フレー」のコールを届けたい限りです。
正直なところ年に数度もないコンテンツ内の大きなイベントの大トリをましゅましゅが務めることに対して心配が無かったわけではない、というか勝手に見てるだけなのになぜか緊張していた自分もいましたが、そんな心配を打ち破ってくれるくらい大きく、時折自信さえ見て取れるくらいステージで魅せる4人を見れて感無量でした。
「恐れることなく叶う夢などない ひとりじゃないからここまで来れたんだ」
マシマ・・・。
エンドロスティック4連から流れるキミのラプソディー。
段々とただ高まるだけじゃなくて歌詞にちゃんと浸れるようになった。経験は味方だ。
キミのラプソディーもう何回聞いたかわからないですけど、2番のデルルフパートの「ぶつかって 泣いたって すぐに元通りなら 問題は無いね」ってNo problem!!とかかってるんだなと今日気付いて感情になってました
— ずこーよく (@zukoyoku_yg36) 2021年10月3日
この曲中の山根綺さんは本当に楽しそうにドラム叩いているのが分かるからすき。
ラスサビ前ジャンプ勢増えてきたのは嬉しいことです。
3曲目。星空ライトストーリー。
流星ドリームラインの時のような満天の星を模した照明の下歌うの、2番サビの「きらめいてる あの人も はじめは星空見上げてたの いつかきっとって 何度も手伸ばして」とリンクしてますし、文字通り虹色のライトに照らされたステージで歌ってる光景を目の当たりにして涙腺が緩みました。
Cメロの「なんにでもなれること信じて 特別なんてないことを」、『ましゅまいれっしゅ!!』1話冒頭の「これは、誰にでも起こる とてもありふれた 私たちだけの物語」と繋がっているのかなと思います。
奮える足を踏み出して見る夢の続き、ぜひ見届けていきたいと思う所存です。
⑦プラズマジカ&Mashumairesh!!
ラスト.ドレミファSTARS!!
Mashumairesh!!がプラズマジカをステージへ向かい入れた瞬間、この曲で〆ることがほぼ確定しましたね。アニメOPで終わるライブは本当に偉い。ずっと現地で聞きたかったのでなお嬉しい。
最後に高まりの無差別級自由形みたいな曲でアドレナリンと残体力を全開放できるのは楽しいに決まってます。席間隔が広いと「♪らったった~」で横ステップギター振りコピが楽なのもGood。
「素晴らしい明日よ待っていろ!!」のフレーズで締めくくるライブの気持ちよさたるや。
■終わりに
滅茶苦茶楽しかったです。そして疲れました。
先述の通り「SHOW BY ROCK!!」にハマり始めたのは直近も直近で、まだまだ語れる熱量や理解については先達のそれとは比較にならないくらいの未熟者ですが、そんな私でも出演者を含め関係者の皆さんや、それを見守る客席のロッカーさんたちが短くない年数で積み重ねてきた想いを垣間見ることができました。
演者さんの「久しぶりにこのバンドメンバーで歌えて良かった」「何年振りにこの曲を披露できた」というMCや終演後のコメントでしたり、ツイッター上の感想の「あの曲の振付けが4年前と変わっていなくて泣いた」でしたり、年数を経るにつれてスケジュールを合わせることや一堂に会してのイベントを開くことが難しくなる状況下でこの日にこのイベントが開催されたこと、演者さんも客席側も歌う・歌われることを心待ちにしていた楽曲を披露・回収できたことの意義はとても大きいものなんだろうと思います。
同時に、これは完全に新参者としての立場のアレになりますが、アニメの中で流れた楽曲をアニメの映像を見ながら聴けたことで、視聴時の感情を取り戻しながらライブに浸れたのはとてもよかったなと思います。
そして、新曲・初披露の楽曲には「始まり」や「未来」というような「これからも先へ進んで行く」ことを感じさせる楽曲も多くあり、今後の展開についても期待を持っていきたいな、と強く思いました。どのバンドも聞きたい曲はまだまだあるので、ライブイベントがまた行われる暁には足を運びたいなと思っております。
最後に一つだけ。ブライトワールズノベルを現地で聞くまでは何が何でもしがみつきます。
以上、ずこーよく(@zukoyoku_yg36)でした。